織田信長のすごさ

戦国の歴史が好きな人にとって、織田信長は欠かせない存在です。
群雄割拠の時代に小国大名から28ヵ国を治める時の権力者にのし上がったスーパー武将です。

その始まりは、今川義元を破った桶狭間の戦いでした。
2千の兵力で4万の軍勢を打ち負かしました。
雨の中を休息していた今川軍に対して奇襲をかけて今川義元の首を取ったことは誰もが知っていることです。


そのこと自体すごいことなのですが、今回触れたい織田信長のすごさは、桶狭間の戦いの始まりのことです。
今川軍が攻めてきたことを知らされ戦うか逃げるかを部下から問われた時に織田信長が取った行動です。

彼は、何も答えなかったなのです。
理由は、部下の態度を見定めるためと味方の中にスパイがいることを想定したからです。

明らかに劣勢な中で部下たちに戦う気があるのかどうか、それによって作戦を立てようと考えたのです。
また味方の中にスパイが紛れ込んでいれば、何も答えないことで、織田は戦う気がないと敵に思わせることができ、敵を油断させられます。


これって、すごいことだと思います。
普通の人は、部下からどうするかを問われた時に、直感的に戦うか逃げるかのいずれかを答えてしまうと思うのです。
その結果、出たとこ勝負のような結果に遭遇してしまうと思います。

ビジネスの世界でも同じことが言えると思います。
部下を統率するリーダーは、安易な即決をしてはいけないということですね。