大阪ダブル選挙の結果をどのように考える?

大阪府知事、大阪市長を選出する大阪ダブル選挙が実施され、ともに大阪維新の立候補者が圧勝しました。
その要因について評論家の方々が「自民党支持者の票がどうのこうの」とか「無党派層の票がどうのこうの」みたいなもっともらしい見解を口にしていますが、私は、ひとえに対抗馬たちの主張が政治に関心のある有権者にとって印象が悪かったのだと思います。


八年間の維新政治を全否定したうえで「八年前の大阪に戻そう」と主張していましたが、一言、「アホちゃうか」です(笑)
八年前、財政悪化や地盤沈下に歯止めのかからない大阪を何とかしなければ、ということで橋下さん率いる維新が登場しました。
有権者たちも、一定の期待を込めて彼らを選びました。


維新政治を全否定するということは、有権者たちに対して「お前たちは馬鹿だった」と言っていることに等しいのです。
八年間の改革成果として認める部分を明確に示したうえで今後の改革は自分たちの方が望ましいのだと主張すれば、あるいは対抗馬たちが当選したのかもしれません。


維新も、大阪都構想に対する民意を得たいのであれば、今までの改革成果を明確に示したうえで、二重行政の解消など今後やり遂げなければならない改革の
プロセスを示し、そのうえで構想を訴える必要があるのだと思います。


今回の選挙でもう一つ、投票率の低さについても触れてみたいです。


もともと政治に関心のない人たちもいますが、投票に行くのが面倒だから投票しない人も相当数います。
三連休の中日に投票に行かなければならない、期日前投票は区役所でしかできない、お年寄りに至っては投票所まで足を運ぶのが大変、という投票行動のわずらわしさが投票率を下げていることは間違いありません。


ネット投票や自宅投票など政治に関心のある人がスムーズに投票できるシステムを考えるべきなのではないかと思います。