さようなら、カシオペア

上野駅から札幌駅の間を運行する超豪華寝台特急カシオペアが、最後の運行を終えました。
これで、国内に残る定期寝台特急は、東京駅から出雲市駅の間を運行するサンライズ出雲ただ一つとなりました。

 

大阪に住んでいる私は、トワイライトエキスプレスは何度も乗りましたが、カシオペアは、いつか乗りたいと思いながら、ついに乗れずじまいでした。
時代の流れとはいえ、鉄道の象徴でもあった寝台列車が消えていくのは寂しい限りです。

 

カシオペアは、上り下りともに週三日程度運行しており、すべての運行で乗車率がほぼ100%という超人気列車でもありました。
カシオペアを贔屓にしていた人たちの需要は、今後どこに吸収されるのでしょうか?

 

私は、北海道新幹線ではなく、新千歳に向かう飛行機と札幌市内のホテルに需要が吸収されるとみています。
理由は、カシオペアを利用する理由の多くが、北海道へ観光をしに行く道中で豪華な旅情気分を味わいたいからだと思うからです。
風景が無機質でスピード優先の新幹線では旅情気分は味わえないため、プラスαで使っていた旅行費用を、北海道内でのプラス一泊に費やす人が増えるのではないでしょうか。